「集客を強化しよう」と意気込んでホームページを作成したのに、問い合わせがゼロ。工務店にとってホームページは、お客様に自社を知ってもらい、信頼を築き、依頼に結びつけるための大切な集客ツールです。
しかし、ただ作っただけでは期待する効果は出ません。実際、私たちが集客支援を行った工務店の多くも「高いお金を出してホームページをつくったのに、お問い合わせがまったくない」と悩まれていました。ここでは、集客を目的としたホームページが成果を出すために必要なポイントを、具体的に解説します。
1. ホームページを作っただけではお問い合わせは来ない
1-1 ホームページの存在を誰にも知られていない
ホームページを作成しても、見てもらわなければ意味がありません。検索エンジンで表示されるためには「検索エンジンにホームページの存在を認識させる」必要があります。
日本の中小企業庁のデータでは、企業サイトの約75%がSEO対策をしていないとされ、こうしたホームページは検索結果に表示されにくくなります。さらにSNSや地域情報サイトにホームページを紹介することで、アクセス数が10倍に増加した例もあり、集客には「見つけてもらう工夫」が欠かせません。
1-2 日々のアクセス数を解析して改善していない
ホームページは、作って終わりではありません。日々のアクセス状況を解析し必要に応じて改善することが重要です。
例えば工務店A社ではGoogle Analyticsを使い「施工事例ページで多くの訪問者が離脱している」と発見し、内容を改善した結果、問い合わせ数が3倍に増えました。アクセス解析は無料のツールも多いため、まずは訪問者の行動を把握し改善することが大切です。
1-3 ほとんどの企業の月間アクセス数は1000以下
多くの小規模企業の月間アクセス数は1000未満が一般的です。ある調査では、小規模企業の約82%が1000以下のアクセス数に留まっていることがわかりました。アクセスが500なら問い合わせ率を2%と仮定しても月に10件の問い合わせが期待できますが、アクセスが100以下では問い合わせがほとんど発生しません。
1-4 お問い合わせが来るアクセス数の目安は10000/月以上
安定的な問い合わせを得るには、月間アクセス数が10000件以上は必要です。この数値を目標に、SEOやSNSを通じた流入増加を図りましょう。
2. ホームページの問い合わせが0件の理由
2-1 ホームページを更新していない
ホームページを作った後も、定期的に更新することが必要です。更新がないと「放置されているサイト」とみなされ、検索エンジンからも評価が下がります。ブログや施工事例の追加で、活動があることを示しましょう。
2-2 会社の強み・特徴が表現されていない
自社の強みがはっきりと表現されているか確認しましょう。価格や施工スピード、サービスの内容など、競合他社と差別化できるポイントを明確に記載することが大切です。
2-3 デザインが顧客層と合っていない
デザインは、顧客が信頼を感じるために重要です。工務店のターゲット層に合ったデザインで、見やすく信頼感を与えるホームページ作りが必要です。デザインが悪いと、それだけで問い合わせに繋がりません。
2-4 写真や文章が素人っぽく信頼できない
写真や文章の質が低いと、信頼感が薄れてしまいます。プロの写真や、わかりやすく丁寧な文章を使うことで、訪問者の信頼を得やすくなります。実際、写真や文章を改善したホームページは問い合わせ数が2倍以上増えたケースが多く、質の高いコンテンツは大きなポイントです。
2-5 施工実績を少ししか掲載していない
施工事例は、お客様にとって安心できる情報です。多くの施工実績を掲載することで、技術力や信頼性をアピールでき、問い合わせの後押しになります。
2-6 お客様の声が載っていない
実際にサービスを利用したお客様の声を掲載することで、信頼度が高まります。どのような仕事を依頼できるのか、具体的なエピソードを記載することで「ここにお願いしよう」という気持ちを後押しします。
2-7 代表やスタッフの顔写真が載っていない
工務店のような地域密着型のビジネスでは、顔が見えることが大切です。代表やスタッフの写真があると、親しみが湧きやすく信頼されやすくなります。
2-8 スマートフォン表示に対応していない
現代では多くの人がスマートフォンでホームページを閲覧します。スマホ表示に対応していないと、使いにくく訪問者がすぐに離れてしまいます。スマートフォン対応は必須です。
2-9 顧客が求めている情報をブログで発信していない
ブログを使って工務店ならではの情報やリフォームのポイントなどを発信することで、SEO効果も高まりアクセスが増加します。ブログは検索流入を増やすための強力な手段です。
2-10 検索対策(SEO)を意識したコンテンツを発信していない
SEO対策がなされていないホームページは、検索エンジンでの表示順位が低いため見られる機会が減少します。集客を目指すには、SEOを意識したコンテンツ発信が必要です。
2-11 無料のHP作成ツールを使っている
無料ツールで作成されたホームページは、SEOやデザインに限界があるため、見た目の品質が低くなりがちです。見た目がプロ仕様でないと、信頼感を損ないます。
2-12 ホームページ専用のURLを取得していない
独自ドメイン(www.〇〇.comなど)を取得すると、信頼性が高まります。URLは自社を代表するブランディングの一環であり、専用ドメインは顧客に安心感を与えます。
2-13 HP集客のノウハウがない会社・素人に依頼している
ホームページ制作には集客ノウハウが欠かせません。経験と実績のある制作会社に依頼することで、集客効果をしっかりと期待できます。
2-14 Googleマップにホームページを登録していない
地域密着型のビジネスなら、Googleマップにホームページを登録することで、地域検索で目に触れる機会が増えます。実際にGoogleマップに登録した工務店の多くは、問い合わせ件数が50%増加したというデータもあります。
2-15 SNSを活用してホームページのPRをしていない
SNSを通じてホームページを紹介すると、認知度が大幅にアップします。SNSでの集客に成功した事例では、問い合わせ数が月に5件以上増加したケースもあり、SNS活用は有効な手段です。
2-16 日々のアクセス数を分析・改善点を修正していない
アクセス解析を行い、定期的に改善を加えることで問い合わせが増えます。データに基づいて分析と改善を繰り返すことで、長期的に集客力が上がります。
3. 集客できるホームページをつくる
ために
3-1 改善点が多い=しっかり取り組めば集客できる
改善点が多いと感じた場合、今こそ取り組むチャンスです。各項目を一つずつ改善していけば、確実に集客効果が高まります。適切な対策を行うことで、問い合わせが増加し、安定した集客が期待できます。
3-2 デザインだけでなく集客実績のある制作会社に依頼する
ホームページ制作はデザインだけでなく集客ノウハウが重要です。実績のあるプロに依頼することで、問い合わせ数が安定して増えると同時に、長期的な集客効果が期待できます。
まとめ
小さな工務店が集客を強化するために作成したホームページでも、適切な対策をしていなければ効果は出ません。上記の改善点を参考に、集客に直結するホームページに仕上げることで、確実に問い合わせ数が増加します。
長期的に集客を安定させるためには、アクセス解析と継続的な改善、さらにプロの手によるサポートも視野に入れましょう。
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