工務店の現場を回っていると、
「スタッフが自分たちで建築写真を撮ってるけど、どうしても素人っぽさが抜けない…」
――こんな声をよく耳にします。
でも大丈夫。押さえるべき“たった5つ”のポイントさえ理解しておけば、一眼レフはもちろん、iPhone やスマホでもプロ並みに仕上げることが可能です。今日からすぐに試せるテクニックをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
1.正面のアングルを重要視する
建築写真で圧倒的人気なのが、外観・内観ともに「真正面からのアングル」です。
ホームページや Instagram、YouTube のサムネイルでも、斜めに振った写真より正面構図のほうがクリック率が上がる傾向にあります。
- 内観の場合は、床・天井・左右の壁・奥行き――この “5 面” をまっすぐ収めるだけで、空間の広がりが一気に伝わります。
- SNS 用に複数カット撮るなら、まずは真正面を最優先で押さえておきましょう。
2. 水平垂直を意識し、少し低めの位置から撮る
「水平垂直ぐらい当たり前」と思いがちですが、意外とずれてしまうもの。
スマホならグリッド線を常時オンにして、画面の中心ラインで水平・垂直を確認しましょう。
そして 目線より“やや低い”位置から構えるのがポイント。
天井高 240cmなら、その半分の約120cmが目安です。空間の中心を捉えられるので、バランスの良い写真に仕上がります。
3.日差しを意識して撮影する
外観撮影では、光の向きと影の入り方が命。
たとえ快晴でも、太陽の位置次第で逆光になったり、隣家の影が被写体に落ちたりします。
- 撮影前に建物の向きをチェック
- 南向きの家なら 9:00〜16:00(季節による)を狙う
- 影が伸びにくい時間帯を選択
スケジュール調整が難しい場合でも、下見でベストタイミングを把握しておくと失敗が減ります。
4. 広く撮り、編集のための余白を残す
「広く見せたいからギリギリまで寄る」――これは NG。
あとでトリミングや傾き補正をする前提で、1〜2 歩下がって余白をしっかり取っておきましょう。
- 余白があれば、SNS 用に縦横比を変えても崩れにくい
- 明るさの調整や色味補正をしても“窮屈”にならない
結果的に、編集耐性の高いデータが残せます。
5. とにかくたくさん撮る
建築写真は会社の“資産”です。1 現場につき 10〜20 枚では絶対に足りません。
- 注文住宅なら各部屋を網羅
- LDK はリビング・ダイニング・キッチンをそれぞれ複数アングルで
- 水まわりは正面+斜め+クローズアップ
- 横長カットに加えて 縦カット も忘れずに(SNS で大活躍)
構図と画角を変えながらシャッターを切り続けることで、選択肢と使い道が一気に広がります。
まとめ .5つのチェックリスト
- 正面アングルを最優先で押さえる
- 水平垂直+低めのカメラ位置で安定感アップ
- 日差しを読んで影トラブルを回避
- 余白たっぷりで後編集に強い写真を確保
- 構図・画角を変えて大量に撮影し、資産を最大化
この 5 ステップを意識するだけで、建築写真のクオリティは驚くほど向上します。ぜひ次回の撮影から試してみてくださいね。
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