「現場写真がイマイチ…」と感じている大阪の工務店社長の方へ。実は、スマホでも一眼でも“内観撮影”の基本を押さえるだけで、仕上がりが劇的に変わります。この記事では、小規模工務店の集客やブランディングに直結する「建物の内観撮影」に焦点を当て、今日から実践できる撮影の流れ・機材・設定・編集のテクニックまで、丁寧に解説します。
なぜ「内観撮影」が重要なのか?
内観撮影とは、建物の内部空間の魅力や機能性を伝える写真です。施工実績ページやSNS、チラシなど、ほぼすべての広報活動で使われるため、「内観写真の質=会社の印象」に直結します。小さな工務店ほど、このクオリティが差別化の武器になるのです。
撮影前の準備と段取り
撮影前に確認すべきポイント
- 玄関から撮影スタートする導線を設計
 - 撮影が必要な部屋・カット数を事前にリスト化
 - 家具・生活感の演出 or 無機質な空間かで“見せ方”を決定
 
撮影の基本ルート(例:3LDKの場合)
- 玄関 → トイレ → 洗面 → バスルーム
 - 寝室 → 子ども部屋 → リビング
 - キッチン → ダイニング → バルコニー
 
撮影漏れを防ぎ、効率的に進めるための導線を意識しましょう。
内観撮影に必要な機材
| 機材 | 推奨例 | 理由 | 
|---|---|---|
| カメラ | フルサイズ一眼(例:Canon R6, Sony α7) | 広角で高解像度な写真が撮れる | 
| レンズ | 広角ズーム(12-24mm, 16-35mm) | 狭い室内でも広がりを演出 | 
| 三脚 | マンフロット等の安定型 | ブレ防止、構図固定に必須 | 
| 照明 | ストロボ or LEDライト | 自然光が足りない場合の補助 | 
撮影時の基本設定とテクニック
ISO・F値・シャッタースピード
- ISO:100〜400(低ノイズ優先)
 - F値:F8〜F11(全体にピントを合わせる)
 - シャッタースピード:1/60秒以上(手ブレ防止)
 
構図のポイント
- 床 or 天井ラインは常に水平に
 - 斜めアングルで空間の広さを演出
 - 窓際の逆光は露出補正 or HDR合成で対応
 
編集で差をつける(Lightroom使用推奨)
- 明るさ・コントラストの調整
 - 歪み補正(広角レンズのパース修正)
 - ホワイトバランスの整備
 - シャープネスとノイズ除去
 
“自然に見える”が正解。過剰な加工はNG。
内観撮影でよくあるNG例
- 暗すぎて部屋が狭く見える
 - 壁の傾きで施工が雑に見える
 - トイレなど縦空間で横構図を使ってしまう
 
こんな工務店にこそ「撮影力」が必要
- 他社と差別化できる“雰囲気のある現場写真”がほしい
 - Web集客やSNSを強化したい
 - お客様との打ち合わせで施工事例をもっと活用したい
 
事例:内観撮影で問い合わせが2倍に
大阪市内のある工務店では、撮影をプロ仕様に切り替えたことで、ホームページからの問い合わせが月3件→月6件に増加。撮影だけで大きな投資をせずに、売上に直結した例です。
まとめ:撮影は「職人のこだわり」を映す鏡
料理の写真ひとつでお店の印象が変わるように、建築の写真も「伝わる」かどうかで反響が変わります。スマホでも工夫次第で魅力は十分伝わりますし、慣れれば社内撮影も可能です。
「写真を変えるだけで受注が変わる」──ぜひ、まずは1物件からチャレンジしてみてください。
    
 
    
       
       
       
  
  
  
  
  
  
  
  
    
    
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